トライアル百科・小川友幸の下りを極める

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下りを制する者は登りをも制すとよく言われます。その一方、下りをきちんと練習して課題を克服しようという修業生は、意外に少ないのではないでしょうか。全日本でも絶好調の小川友幸ガッチ先生に、下り坂のマスターのしかたを、じっくり教えていただきました。なんとなく降りちゃってる人、下りがこわくてしょうがない人、しっかり学んで、華麗に下っていただきましょう。初めての人も怖がらず覚えられる方法、そして中級、上級者向けの高等技術まで解説してもらいました。

トライアルはたいてい少なからずの起伏のあるところで行います。だから登れば下る。これは自然の摂理です。しかし下りが得意だというライダーは、あんまり出会ったことがありません。下れて当然なのか苦手なのか、さてどちらでしょう? どちらにしても、ここでもう一度下りをお勉強してみましょう。下りが恐ろしい人は、なぜ恐ろしいのか。恐ろしい下りを克服するには、まずどこから始めればいいのか。そして少し上達していったら、どんな下りを勉強したらいいのか。理論抜群、技術も抜群、そして教え方もまた抜群のガッチ先生が、ていねいにしっかり教えてくれました。これでもうあなたも、坂のてっぺんで硬直してしまうことはなくなって、軽やかに華麗に坂の下まで舞い降りてこれることでしょう。坂を下りるのがこわいお弟子さんをお持ちのあなたも、ご一覧いただき、お弟子さんを幸せにしてあげてください。

CONTENTS
◎緩やかな斜面でブレーキ特性を体感
◎フロントブレーキの特性を探る
◎リヤブレーキの特性を探る
◎前後ブレーキを同時に操作
◎ステップに立って前後ブレーキ操作
◎体の位置をどこにもっていくのか
◎適正なフォームを確認する
◎エンジンブレーキは必要ない!?
◎路面状況に応じて加減する技術
◎アンダーガードが引っかかる段差
◎下りの途中に段差がある場合
◎下りながらの目線
◎もし下りの途中で止まったら
◎効率の良い下りの足の着き方
◎アンダーガードを当てずに下る方法
◎オーバーハングで高さのある下り
◎後輪を高く上げながら下る高度な技術
◎横移動で下る高等テクニック
◎2メートル以上の段差を下るためには

◎小川友幸プロフィール
2013年全日本チャンピオン。この映像は、連続タイトルに向けて2連覇に向けて躍進中に収録された。1976年10月4日三重県四日市市生まれ。1990年バイクトライアル・ミニメット世界チャンピオン。オートバイに乗り換え、国内A級、国際B級チャンピオン獲得後、世界選手権挑戦のために渡欧、1996年イタリアGPで4位入賞を果たす。2002年からホンダを駆り2007年全日本(国際A級スーパー)の初タイトル獲得。2010年に2度目のタイトルを獲得。

◎使用マシン
ホンダRTL260F。主に海外を走るモンテッサ・コタ4RTとホンダRTL260Fは、中身が同じの兄弟車種だが、小川が乗るのは同名の市販マシンをベースとしたファクトリーマシン。最新技術の開発テストも、小川友幸の仕事のひとつ。全日本などでは、このマシンのテストを兼ねての実戦参加となる。エンジンはプラグが2本ついている、すべてがゼロから作られた特別仕様。前後ショックはショウワのスペシャル、ホイールはハブ部分が軽量化されたスペシャル品。このマシンに乗るのは、レプソル・ホンダ・チームのトニー・ボウと藤波貴久、そして小川友幸の3人だけ。

◎本体価格1,886円+税
◎DVD 44分
◎JANコード/4560187781124